Knowledge

よくある症状やご質問、
塗り替えの必要性など
塗り替えの豆知識を集めました。

Common symptoms
よくある症状

建物の東西南北それぞれの面について、塗膜状態を目でみたり、手で触ってみたりしてください。各方位面で、傷みの具合が異なります。

よくある症状簡易図

塗装されている素材では、色の変化、ツヤの低下、膨れ、割れ、剥がれ、汚れ、サビ、チョーキング(白亜化)などの症状が見られます。
建物の各方位面では、太陽光がよく当たる場所では「色の変化」や「ツヤの低下」、日当たりが悪い場所は「カビ・藻の発生」、その他の場所では「膨れ」や「割れ・剥がれ」などの不具合が見られます。

questions
よくある質問
外壁を塗替えたいが、水性塗料と溶剤系塗料ではどちらが安全ですか?
住居の安全を考慮して、溶剤系よりも水性タイプのシステムを選んだ方がいいでしょう。
周囲の環境を考えた場合はどんな塗料がいいですか?
周囲の住宅にご迷惑を掛けないのは水性塗料のシステムで施工するのがよいです。
溶剤の臭気に弱い人もいますので注意が必要です。
水性塗料と溶剤形塗料の違いは何ですか?
水性塗料は希釈剤に水(清水)を使用し、溶剤形塗料は希釈剤に溶剤(シンナー)を使用します。
水性塗料も溶剤形塗料もその主体となる樹脂がその塗料の性能を決定します。
水性塗料と溶剤形塗料ではどちらが性能が上ですか?
水性塗料も溶剤形塗料もその主体となる樹脂がその塗料の性能を決定しますので、水性だから性能が劣るということはありません。用途・環境・目的に応じて選択することをお勧めします。
長持ちする樹脂(塗料)はなんですか?
一般的に外壁に使用される塗料の、主な樹脂はアクリル・ウレタン・シリコン・フッソの4種類です。グレードはアクリル<ウレタン<シリコン<フッソでフッソ樹脂塗料が一番長持ちします。
好きな色で塗装できますか?
塗料の特長のひとつはいろいろな色を調色できる点です。(塗料の種類によっては調色できる色が限定されますので、事前にご確認ください。また地域によっては景観条例が定められている場合があります。景観条例についてはお住まいの役所窓口にお問合せください。)

necessity
塗り替えの必要性

塗膜は太陽光や雨などから、建物を守っています。
しかし塗膜の寿命は、永久的ではありません。塗膜も人の健康管理と同じく定期的な検診を行い、もし問題がみつかれば早めの手当てが必要です。
つまり手遅れになる前の手当てが、あなたの家を長持ちさせる秘訣なのです。

塗り替えの必要性説明図

塗膜は太陽光や雨などから建物を守っています

建物に塗料を塗装することで、雨などによる水の浸入を防ぐ機能(防水性)や建物を太陽光の紫外線から保護する機能(耐候性)を発揮して、建物を大切に守っています。

塗膜が傷み、建物の美観も低下します

塗膜が紫外線や降雨にさらされると少しずつ塗膜の表面から劣化が進み、建物の美観も損なわれていきます。 また、塗膜表面が荒れると汚染物質(塵埃、煤煙、ゴム・タイヤの摩擦粉、土砂、さび、かびや藻などの微生物など)が付着しやすくなり汚れが目立つようになります。

そのまま放置しておくと・・・

そのまま放置しておくと最終的には塗膜の保護機能が喪失し、外部から水や腐食物質が壁の内部に侵入するようになります。
そうなると窯業系サイディング(外壁板)では膨張し、塗装面(外側)が凹形となる反りが発生し、その隙間が漏水の原因となります。
壁に塗られたラス(金網)などを下地にモルタルで仕上げたものはひび割れが、 コンクリートではセメントのアルカリ性が中和され中性化が進み、また金属系サイディングではさびが発生するようになり、 さらにこれらが進行すると壁からの漏水により建物そのものの強度が低下して建物の寿命に影響を与えます。

早めの手当て(塗替え)でスッキリ

建物も人の健康管理と同じく早めの手当てが必要です。
部分的にさびや塗膜の浮きを発見したら、こまめに補修塗りをするなどメンテナンスを欠かさないことが大切です。
補修や塗替えによって美観を取り戻したり、機能を回復したり、場合によってはデザインを変えたりしてスッキリしましょう。
早めの手当てが長持ちの秘訣です。

塗り替え時期について
塗り替えを判断するポイントは
  • 家全体に汚れ、チョーキング、色あせ、ツヤ引け等、外観上見苦しい状態
  • 目視観察で塗面の多くに割れ、膨れ、剥がれ、サビなどが発生し建物まで傷みがある
  • 一般的な経過年数

などを組み合わせて判断することです。

黄信号

建物の汚れが気になりだしたら要注意

汚れ(カビ・藻)やサビ、チョーキング(手で触ると白い粉がつく)が目立ってくる。

赤信号

塗膜の傷みがはっきり目立ち始めたら早めの塗替えを

外壁や屋根、鉄部に割れ、剥がれ、膨れ、サビなどがかなり目立ってくる。

塗膜の傷みをそのまま放置すると塗膜の異常だけでなく、さらに建物自身まで傷みが進むことが予想されます。
建物表面の塗膜に不具合が見られたら、早めに塗替えなどの手当てをすることが肝心です。

標準的な塗り替え時期の目安
塗装箇所 経過年数
建物外壁(リシン) 5年
建物外壁(吹付けタイル) 6年
建物外壁(弾性吹付けタイル) 8年
屋根(カラートタン) 10年
屋根(新生瓦) 10年
金属部(てすり、鉄扉など) 5年
木部(柱、破風、窓枠など) 3年

※この表は、標準的な場所の建物について記載しています。   【一般社団法人 日本塗装工業会 資料】より

建物の塗り替えのサイクル

完全劣化の前に塗替えを!!

塗り替えサイクルグラフ